■アゾットとパラケルスス

テオフラテゥス・アウレオルス・ボムバストゥス・フォン・ホーエンハイム
上記した言葉はここで紹介される剣アゾットの持ち主だったパラケルススの本名である。
パラケルススとは『パラ(超える)・ケルスス(古代の有名な医者)』と言う意味の、彼自身がつけた異名である。
その異名通り彼は医者である。パラケルススは魔術を信じていなかったが、 彼の作り出す新薬や新しい治療方法は当時の人々にとって魔術(錬金術)にしか見えなかったのだろう。
魔術師として見られたパラケルススは放浪のたびを強いられる。そんな彼の伝説にはある剣が語られている。それがアゾットである。
パラケルススは生涯その剣と共に有り、彼を描いた肖像画にもその剣の姿を見ることができる。棒状の鍔、柄頭に何らかの宝石がはめ込まれており、 その宝石の中には『AZOTH』なる文字が刻まれていた。
「この宝石の中に悪魔が封じ込められている」や「鍔元にある象牙の柄の中には賢者の石(錬金術の中の架空の物質)が入っている」などのうわさがあった。

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