現在ダインスレイフと呼ばれる剣は二本ある。一本は北欧の英雄シグルドを殺したグンナルの弟ホグニの持つ
ダインスレイフ。
これはシグルドが倒したファーフニルの黄金の中から手に入れたものだ。
この
ダインスレイフの出てくるヴォルスング・サガという物語の中はこの『黄金』にかけられた呪いから逃れることはできない。
ホグニとグンナルはアトリという王の軍隊と戦うことになる。彼らはたったふたりでアトリの軍隊と戦い続けた。
ダインスレイフはかの
グラムに劣らぬ活躍をしたが結局彼らは捕らえられ死に絶える。
もうひとつの
ダインスレイフ。こちらはデンマークの王ホグニの持つ『一度抜かれると血を見るまで鞘に納まらない』魔剣。
この抜いてはならない魔剣は、北欧神話の主神オーディンの愛人、フレイヤの策略で、王ホグニ自身の手で抜かれてしまう。
フレイヤはある黄金の首飾り(ブリーシンガメン)を手に入れる為に、小人と床を共にした。このことに怒ったオーディンはフレイヤの首飾りを取り上げたのだ。
返却を求めるフレイヤにオーディンはこう告げる。
この難題を黄金に狂ったフレイヤは実行してしまう。デンマーク王ホグニと、サラセンの王子ヘジンはフレイヤの策略にはまり、ある島で戦い続けた。
この戦いはこの世の終わりまで続くといわれ、今もこの
ダインスレイフはホグニに振るわれ続けている。