■天地を分かつ神剣

エアの剣
神話の中でも群をぬいて強大な力をもつ神剣。それがこのエアの剣である。
『世界のはじめに天と地を分けた』という桁外れの威力をもつこの剣はヒッタイトという王国の伝説で語られている。
このヒッタイトの神話には多くの神が出てくる。エアもその神々の一人で知恵の神(もしくは水神)だった。
これらの神話の中でエアの剣が登場するのは天空の支配者をかけてアヌという神とその宰相だったクマルビが争う物語の中である。
二人は激しく争い、傷つけあった。やがてクマルビは石の巨人ウルリクンミを作り出す。この巨人には剣も矢も効かず、 さらには目も耳もなかったため、色仕掛け(当時の神々は平気でしていたようだ)も通じない。
そこで知恵の神エアは宝物庫で眠っている一振りの剣を思い出した。これがエアの剣である。
世界を分けた神剣である。たとえどのようなものであろうとこの剣の一撃に耐えれるはずは無い。
ウルリクンミは足を断たれ、倒れて死んでしまった。

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