■佐々木小次郎は実在したのか?

物干し竿『備前長船長光』
有名な佐々木小次郎の持つ長刀、物干し竿。一応、備前長船長光の作ということになっている。
実は管理人はこの『物干し竿』という呼び方はあまり好きではない。なぜならこれは刀だからである。
いくら長いからといってこの呼び方はあんまりではなかろうか・・・?
さて、しかしそのうえでなぜこのHPで『物干し竿』と書いているかというと、”あくま”で長船の作であると言われているからである。
この刀は武蔵死後120年目に書かれた二天記では備前長船長光となっている。
そう、『二天記の中では』である。武蔵自身が書いた五輪書の中に備前長船長光をもつ佐々木小次郎はかかれていないのだ。
武蔵の死後120年目に弟子が書いた二天記。その中でも佐々木小次郎という存在は矛盾している。
小次郎は冨田流宗家、冨田勢源という人物に師事していたらしい。冨田勢源の全盛期が1558〜70年。
小次郎が巌流島で戦ったときは1612年。このとき佐々木小次郎は18歳だったと二天記は記している。
実に42年以上の誤差である。
果たして佐々木小次郎なる人物は実在したのだろうか?

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