■魔剣テュルフング

魔剣の中の魔剣
北欧のサガ「ヘルヴォールとヘイドレク王のサガ」に登場する魔剣テュルフング
この剣は妖精に鍛えられたもので、オーディンの末裔スヴァルフルラーメという王が、二人の小人ドヴァリンとドゥリンを助ける代わりに脅して作らせた。
この剣には注文がつけられており、『柄は黄金、鉄を断ち、消して錆びず、必ず持ち主を勝利に導くこと』というものだった。
二人の小人は仕方なくその条件どおりの剣を作り出す。しかし二人はこの剣を王に献上する際、ある呪いを掛けたのだ。
『鞘から抜くたび必ず一人以上の人間を殺す。そして望みをかなえるが3回叶えれば持ち主に死を与える』
こうしてすばらしい名剣は禍々しい魔剣となる。スヴァルフルラーメ王はこの魔剣を用いて幾多の戦いを勝利したが、あるとき彼の国を攻めてきたアングリム一族に敗れる。 手を滑らせて落としてしまった魔剣テュルフングを敵に奪われ、それで切り殺されたのだ。
この後もテュルフングは持ち主を転々とし、その持ち主に栄光と破滅を与えた。

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